埼玉県久喜市久本寺303-1 アリオ鷲宮西隣・ケーズデンキ鷲宮店隣

久喜かわしま眼科

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医院からのお知らせ

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緑内障治療薬:グラナテック点眼液 勉強会報告

こんにちは。引き続き、大変遅くなりましたが、勉強会報告です。

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2019年9月5日にグラナテック®点眼液0.4%についての勉強会をおこないましたので報告します。

正常眼の主流出路は一定の流出抵抗を有し、圧依存的な調節を行っています。
一方、原発開放隅角緑内障では、その主流出路での流出抵抗の増大に伴い、眼圧が上昇することが知られています。
グラナテックは主流出路に直接作用し、主流出路の流出障害を改善し、眼圧を下降させます。

房水動態が正常と言われている正常眼圧緑内障でも眼圧下降効果を示素しますが、特に原発開放隅角緑内障では、主流出流の流出障害を改善するという意味で、新たな眼圧下降療法のアプローチとして期待されています。

・効能・効果:緑内障、高眼圧症
用法・用量:1回1滴、1日2回点眼する。
・使用上の注意:点眼をすることで眼の血管をひろげるので結膜充血がでることがあります。その際は主治医に相談してください。

緑内障では点眼が大切になってきます。種類もたくさんあり、副作用や点眼との相性もあります。また治療中は不安や心配に思う患者さまもいます。そのため、少しでもストレスがなく安心して使用できる点眼薬が大変重要になってくると思います。             (記:看護師 吉井)

 

※追記
緑内障はわが国における中途失明原因の第一位であり、40 歳以上の 20 人に 1 人が罹患しているとされています。特に初期の視野欠損に気付きにくいことが特徴で、かつ、失った視野は二度と元に戻りませんので、自覚症状の出てこないうちの早期発見・早期治療が視野を守るためにとても重要です。

興和製薬株式会社は、世界初の作用機序を持つ緑内障・高眼圧症治療薬グラナテック点眼液0.4%(一般名:リパスジル塩酸塩水和物)を2014年末から発売しています。グラナテック点眼液は既存薬が効果不十分もしくは使用できない患者に用いる薬剤として使用されます。
グラナテックは、Rhoキナーゼを阻害し、シュレム管を介する主流出路からの房水流出を促進することで眼圧を下げます。

グラナテック点眼で充血は起こります。。ただし充血する時間は約90分程度です。

現在のところ、緑内障の目薬は、必要な方はかなり長期にわたってさし続けなければなりません。点眼剤の併用も必要な方もいます。視野の進行の様子や眼圧、副作用の発現の有無などを総合的に判断して適宜治療方針の見直しが必要となってきます。点眼継続・通院継続にモチベーションが維持しにくい病気ですが、数年・数十年先の「見える力」をできるだけ保つために、しっかり治療をしていきましょう。何かご不安なことがあれば何なりとご相談ください。   (記:川島素子)

久喜かわしま眼科(埼玉県久喜市:アリオ鷲宮西隣り&ケーズデンキ鷲宮店隣・2018年1月31日開院。久喜市、鷲宮、菖蒲、栗橋をはじめ、幸手市、加須市、宮代町、杉戸町、白岡市などからもアクセス便利です。)
○主な診療内容:眼科一般診療、日帰り白内障手術、日帰り網膜硝子体手術、日帰り眼瞼手術、緑内障治療、硝子体内注射、レーザー治療 など