アイラミド配合懸濁性点眼薬 (緑内障治療点眼剤)
皆様 すっかり真夏となりました。今までの夏以上に体調管理には気を付けてお過ごしくださいね。さて、すっかりブログの更新が途絶えてしまっていましたが(再び私の手元で蓄積・・・)、スタッフによる勉強会記録もろもろ更新いたします。新型コロナ感染症対策の一環で、院内勉強会もリモート開催方式をとっています。新型コロナ感染症渦中においても、リモートでの会議や講習会が活用でき診療技術のupdateをはかれることはとてもありがたいことです。 川島素子
ーー
2020年7月14日 アイラミド配合懸濁性点眼薬(千寿製薬)リモート勉強会
2020年6月16日に発売された新しい点眼薬になります。
緑内障に対するエビデンスに基づいた唯一確実な治療法は眼圧下降であり、緑内障ガイドラインでは、原則として単剤から治療を開始し、効果が不十分な場合には多剤併用が推奨されています。また、その際には配合点眼剤の使用により、患者様のアドヒアランスも考慮する必要があるとされています。
アイラミドは緑内障・高眼圧症治療で、血圧や心拍数などを低下させる作用のあるβ遮断薬を配合しない国内初めての配合点眼剤であり、新たな治療選択肢になるとともに、多剤併用治療されることが多い緑内障・高眼圧症患者様のアドヒランス向上に貢献することが期待されています。
【効能又は効果】
他の緑内障治療薬が効果不十分な緑内障・高眼圧
【効能又は効果に関連する注意】
単剤での治療を優先すること。
白く濁った液。
【用法及び用量】
1回1滴、1日2回点眼する。
【特定の背景を有する患者に関する注意】
妊婦、授乳婦、小児等、高齢者
【副作用】
霧視(5%以上)、眼刺激、点状角膜炎、味覚異常(いずれも1~5%未満)
【薬剤交付時の注意】
使用時、キャップを閉じたままよく振ってからキャップを開けて点眼すること。
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。他の点眼剤を併用する場合は少なくとも10分以上開けてから点眼すること。コンタクトレンズを装用している場合は点眼前にレンズを外し、点眼15分以上経過後に再装用すること。
〇感想
緑内障・高眼圧症は点眼での治療が大切になります。
また体に負担がないよう副作用など、患者さまご本人や他の点眼薬との相性も重要です。患者様が安心して治療ができますように対応していきたいと思います。
今回はコロナの影響で初めてのリモートでの勉強会になりました。
いつもの雰囲気とは違いましたが、解りやすく説明を受けられました。
今後も勉強会を通して学んだことなど皆様に発信できたらと思います。
(記:看護師:吉井)
↓過去記事もご覧くださいませ。
久喜かわしま眼科(埼玉県久喜市:アリオ鷲宮西隣り&ケーズデンキ鷲宮店隣・2018年1月31日開院。久喜市、鷲宮、菖蒲、栗橋をはじめ、幸手市、加須市、宮代町、杉戸町、白岡市などからもアクセス便利です。)
○主な診療内容:眼科一般診療、日帰り白内障手術、日帰り網膜硝子体手術、日帰り眼瞼手術、緑内障治療、硝子体内注射、レーザー治療 など